こんにちは!本日は航空無線を理解する上で重要なフォネティックコードについてお話ししたいと思います!航空無線は当然ながら音声のみで通信しているため、聞き間違いが発生しやすいです。音質もお世辞にもいいとは言いません。例えば、アルファベットの場合、D(ディー)と発音してもB(ビー)と認識してしまう場合がありますので、D(デルタ)と発音すればB(ブラボー)と間違える事はありませんよね?そういう事です。もしも間違ってしまうと、大事故に繋がりかねないですよね。それを回避してくれるのがフォネティックコードです。絶対に聞き間違いの無いようにするために必須のコードです。それでは以下ご紹介しますね。
フォネティックコード一覧
アルファベットおよび数字 | フォネティックコード |
A | アルファ |
B | ブラボー |
C | チャーリー |
D | デルタ |
E | エコー |
F | フォックストロット |
G | ゴルフ |
H | ホテル |
I | インディア |
J | ジュリエット |
K | キロ |
L | リマ |
M | マイク |
N | ノーベンバー |
O | オスカー |
P | パパ |
Q | ケベック |
R | ロメオ |
S | シエラ |
T | タンゴ |
U | ユニフォーム |
V | ベクター |
W | ウィスキー |
X | エックスレイ |
Y | ヤンキー |
Z | ズールー |
1 | ワン |
2 | トゥー |
3 | スリー |
4 | フォー |
5 | ファイブ |
6 | シックス |
7 | セブン |
8 | エイト |
9 | ナイナー |
0 | ゼロ |
以上がアルファベットと数字のフォネティックコードです。アルファベットに関して覚えるしかないですが、数字に関しは『9』以外はそのままですね。航空無線で確認すると少し楽しいかもしれません。是非覚えてみてくださいね!
使用される主なタイミング
滑走路、誘導路
一番使用されるのが、ランウェイ(滑走路)やタクシーウェイ(誘導路)ですかね?各空港には必ず存在する通路です。どこの通路かを識別するために、それぞれ付与されています。例えば羽田空港の場合、4つの滑走路が存在し、A滑走路からD滑走路まで存在します。誘導路に関してはそれに被らないように付与されています。
STAR(標準計器到着方式)
あとは、空港到着経路の呼び名に使用されます。着陸ルートはその際の気象状態や周辺空域の混み状態によって様々です。しかし、事前に想定された条件によって、飛行ルートが組み立てられています。例えば、大島上空に到達したら、指定されたウェイポイント経由で房総半島のどの位置から侵入すると行った場合、それを航空機1機毎に細かくルートを伝えるのは非常に非効率です。それを『オオシマ トゥー チャーリー アライバル』と言った様にこの一言で飛行ルートを示してくれる、いわば代名詞的に伝えることができます。イメージが湧きにくいかたは以下画像を確認してください。こんな感じのルートが事前に用意されています。
いかがでしたでしょうか?本日はフォネティックコードの利用シーンを大まかに解説してみました。これらが理解できれば、航空無線もより楽しいものになるのではないでしょうか?是非覚えてみてくださいね!
もしよろしければ現在YouTubeで羽田空港周辺情報をライブ配信していますので、興味がある方は是非ご確認ください!